日本生殖医療心理カウンセリング学会

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カウンセラー養成講座を受講された方の声を紹介いたします。

 


産婦人科外来に配属されてこの春で4年目になります。生殖医療における看護師の役割において診療の補助業務は手技的には慣れるまでには時間は要さなかったのですが、常にそこにある「不妊という患者」になってしまった方の、この先妊娠出来るのか出来ないのかの複雑な心理と向き合いお話を伺うことが私の難題でした。ご本人より胸のうちのお話を伺うたびに返答に困り出来れば心理的介入はしたくないと思うときさえありました。職場には不妊相談士資格認定養成講座の一期生であり不妊相談士の資格を持つ看護師が2人おりまして、私の対応に不備はなかったかよく相談をしては日々反省を繰り返していました。生殖医療に携わり3年目になると不妊治療を長く受ける患者様とも親しくなり相談をお受けしたり、また患者様が悲しむ時の対応に悩むことが多くなりました。私もこのままではいけない生殖医療に携わる看護師としてスキルUPしなければと思いこの講座を受講しました。

受講生は全国から集まり、北は北海道・南は鹿児島の生殖医療に携わる多くは看護師ですがエンブリオロジスト、受付業務の方もおり30名の方々と全11回延べ52時間の講義を受けました。栃木県からの受講生は私一人で当初は色々な面で不安を抱いていましたが、講義の初日から全国の同じ気持ちを抱え受講する人達と直ぐに打ち解け、毎回の講義と共に講義後のディナーやホテル選びも楽しみとなり受講することが日々の仕事への活力元ともなりました。

毎回の講義は質が高くとても興味深いものばかりでしたが、中でも生殖心理カウンセラーとして名高い平山史朗先生の講義は、私の難題であった???を毎回埋めてくれるので早く次の講義が受けたいと思う程でした。なかでも多くのカウンセリング・心理療法に共通して用いられる重要な技法をいくつか抽出したカウンセリングの最小単位の技法である『マイクロ技法』中の相手との信頼関係をつくりあげるために不可欠な「基本的かかわり技法」を学べたことは大変大きな収穫でありました。

無事に全講義を終え認定試験に合格した今、不妊相談士資格認定養成講座の学びは不妊治療を受ける患者様のみに限らず多くの患者様に対する看護師としての私のスキルUPに結びついたことを大変感謝しています。これからも患者様が心身ともにより安定して不安や苦痛が最小にて治療が受けられるように今回の学びを生かし精進して携わっていきたと思います。そしてまた是非全国で活躍する3期生の不妊相談士の方々とお会い出来る日を楽しみにしております。

 

10月11日〜12日にかけて、福島県いわき市で一泊二日の研修が開催されました。参加者は心理カウンセラー14名、不妊相談士35名、講師・スタッフ6名の総勢55名。半年間共に学んだ懐かしい仲間に会えて嬉しく思いました。

講義ではグループに分かれて、場面設定に基づいたロールプレイング(クライエントとカウンセラー役)を行いました。資格取得での受講時よりも、みな二倍にも三倍にもプロ意識を持ってそれぞれの役をこなしているシーンは、プロ俳優による「演劇」を見ている思いがしました。取得してから約3年。お互いに現場で相談士として活動している成果の表れといえるでしょう。

今回の研修では、お互いの情報交換や日頃の活動で感じる共通の悩みや思い話すことで自分自身が癒され、今後の活動目標にもなったと思います。現在、三期生が大森で学んでいますが、来年の継続研修会で会えるのを楽しみに待っています。

最後に、今回は継続研修会を企画していただきありがとうございました。いわきの魚はとても美味しかったです。

 

継続研修概略:
日本生殖医療心理カウンセリング学会では、2005年より生殖心理カウンセラー養成講座、2007年より不妊相談士養成講座を開講し、現在(2009年度)、31名の生殖心理カウンセラーと68名の不妊相談士を認定しています。 2009年度は、初の試みとして既認定者のためのフォローアップを目的とした、継続研修を開催しました。

対象…日本生殖医療心理カウンセリング学会・資格認定登録者
日時…2009年度
___生殖心理カウンセラー:10月10日 13:00 〜 10月11日 15:00
___不妊相談士:10月11日 12:30 〜 10月12日 12:00
___※10月11日 12:30〜15:00は共通プログラム
会場…いわき市生涯学習プラザ(いわきワシントンホテル椿山荘4F)
___いわきワシントンホテル椿山荘3F アゼリア

 

 

私がこの生殖医療の世界に足を踏み入れたのは、2005年10月、IVFなんばクリニックの不妊心理カウンセラーとして採用されてからです。その時、既に47歳でした。しかし、心理学を勉強し始めたのは非常に遅く、採用された年に臨床心理士になったばかりでした。歳だけ喰っていても、臨床の経験の殆どない私を採用してくださった森本義晴院長の勇気(?)にはただただ感謝するばかりです。

私自身も子どもに恵まれませんでしたので、不妊で苦しんでいらっしゃる患者様のお気持ちは理解できました。しかし、能天気な性格の私には、本当に深い意味での理解は難しかったのです。また、日進月歩の進化を遂げる生殖医療の内容を把握する事も並大抵のことではありませんでした。

本当にこの仕事の難しさがわかり始めた私は、生殖医療専門の心理学を学ぶ必要性を痛感しました。そんな時に「学会が主催している生殖心理カウンセラーの養成講座に行って勉強して来い」という院長の鶴の一声があったのです。

46歳で臨床心理士を受験した時、「人生で勉強するのもこれが最後だな」と思っていましたが、まだまだ最後ではありませんでした。院長に勧められて始めた養成講座の1年間は本当に充実した1年でした。日々職場で闘っている様々な問題をこの講座で解決できましたし、最新の医療についても学べました。講師を務めて下さった先生方も素敵な先生ばかりで、毎回の授業が楽しみでした。聴くだけの授業ばかりではなく、研修生同士でロールプレイをしたり、事例検討をしたりと、生きた学習内容だったと思います。

そして何より楽しみだったのが、授業終了後、研修生皆で飲みに行ったことです。殆どの研修生が酒豪(?)で、毎晩のように酒盛りをしていました。その楽しかったことと言ったら、勉強のために東京へ行っているのか、皆でお酒を飲むために行っているのか分からなくなるほどでした。こんな3期生ですが、全員無事試験に合格でき、晴れて生殖心理カウンセラーとなりました。自慢できるのは、その3期生の中から本学会の一般演題で優秀演題賞を取った者が2名出たことです。(お酒ばかりでなく、皆、ちゃんと勉強もしていたようです。)養成講座が終わり、皆が会う機会は少なくなりましたが、メールでのやりとりは続いています。

不妊のカウンセラーは全国でも数少ないと思いますが、この養成講座で知り合った仲間は一生の友人です。是非、多くのカウンセラーがこの養成講座で生涯の友人を見つけられるようにと願っています。

 

 

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